076■■ 今帰仁
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拙宅には小さな石の人形がある。
その人形が月の初めに何かのテーマで話すのも面白いと考え、先ずこの人形に名前をつけようと思った。
何と無く、‘なきじん’という文字が頭に浮かび‘納帰仁’と書いてみた。
すると、‘なきじん’は沖縄の村だったと思い出し、‘今帰仁’と訂正した。

昔はどうしても見て見たいと駆り立てられるような建築があった。
‘今帰仁’という沖縄の村の名を知っているのも、今帰仁村中央公民館を見るために遥遥出掛けたからだ。
この公民館が完成したのは1975年だから、出掛けたのも随分前のことになる。

この公民館は今盛んに言われている地球環境に優しい建築であり、持続可能な建築だ。
建物の庇は陰をつくり、建物の中を風が抜け、屋根を覆う植物が屋根面の温度を下げる、そんなエコロジカルな建築だった。

あの頃と何が違うのだろう。
何も違ってはいないのではないだろうか。
真摯に地球を見つめその声に耳を傾け、自分ができることをやる。
それを考え実践させるのは、人の良心であり信念であることに今も昔もないと思うのだが...。



写真/まったり名護暮らし
by finches | 2009-07-01 07:40 | 記憶


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