191■■ 四谷第四小学校
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四谷第四小学校は復興小学校に続いて建設された改築小学校の一つとなる。
今回は書籍による竣工年の確認をしないままの掲載となったが、ウェブサイトでは昭和10年と11年の2つの異なった記載が見られる。どちらにしても、昭和8年(1933)から見られるインターナショナルスタイルで建設された新しいグループに属する小学校であることには違いない。

前稿で取り上げた津久戸小学校の写真は二度目に訪れた時に撮影したもので、一度目は戦後新しく建設されたものと思い帰途についたが、改めて調べてみると創建当時のものであることが分かり、再び撮影に出掛けたという経緯があった。

この四谷第四小学校も外観を見た印象は、創建当時のものか否か判断しかねたというのが正直なところだ。復興小学校の設計規格ではすべて3階建てでなければならず、例えそれに続く改築小学校と言えども設計規格はそのまま踏襲された筈で、この学校の4階建て校舎を見てやはり戦後のものではないかと思った訳だ。
(この疑問は事務所に確認して、間違いなく創建当時のものであることが分かり解消した)

この辺りの地形は起伏に富んでいて、この小学校も玄関側から見ると3階建、校庭側から見ると4階建になっている。復興小学校の設計規格でも地下室は認められているので、この小学校の場合は地上3階・地下1階と考えれば説明がつくし、高低差のある地形が地下を地上に現したと考えるべきだろう。

校庭側の全景写真を敢えて避けたのは、耐震補強が行われ、その他多くの改修の跡が全面を被い、インターナショナルスタイルとしてのシンプルな美しさが失われているからだ。
写真は左側の平屋の屋内体操場と三階建校舎の玄関部分を撮ったものだが、これ以上広角にすると写真右下に見えている耐震補強のトラス材が目に付いて、とても使えた代物ではなくなる...。

by finches | 2009-11-06 07:10 | 復興


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