225■■ 弥次郎兵衛
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建設機械の中には実にユニークなものがある。
中には一体全体これは何に使うのだろう、どうやって使うのだろうと頭を傾(かし)げるものもある。
特に大型工事が行われている建設現場はこの手の建設機械の宝庫で、珍しいものに出会(でくわ)すと思わず写真に収めるのだが、後で眺めて未だにその使い方が分からないものも多い。

本稿の写真で上の切れている先にはワイヤーがタワークレーンのアームまで伸びているが、今日の主役はロープの下先に取り付けられたサッシ取付用の器具だ。
朱色に見える滑車の下に「へ」の字のアームが取り付けられ、そのアームの一端は錘(おもり)になっていて、他端にぶら下がった細いワイヤーの先にサッシユニットが取り付けられている。
この器具はこのサッシユニットを取り付ける為に用意されたもので、錘によって弥次郎兵衛のようにバランスするように計算されている。
この仕組によってタワークレーンのメインロープの動きを柔軟に切り替え、サッシユニットを取付位置まで物の見事に引き寄せることができる。

この作業をサッシの上側は2人、下側は1人で片付けてしまう。
高所恐怖症の目には、地上で見ているだけで身が竦(すく)む思いなのだが、好奇心だけは人一倍旺盛で飽きることなく見蕩(と)れてしまった。
気が付くと、当たりには何人もの人が同じように上を見上げてポカンとしていた。
ホー、これが連鎖反応というやつかとほくそ笑みながらその場を離れた...。

by finches | 2009-12-10 06:21 | 無題


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