360■■ 1966-3

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1966-3、明らかにこの壁ができた年が1966年3月であることを表す記号だろう。
何の変哲も無い文字だと思えばそれまでだが、誰かがこんな洒落たロゴを考え、それが何の変哲も無い壁に掘り込まれていることが筆者には面白い。

そのロゴはまるでつまらない半地下道入口の壁にあったが、何処かユーモアのある遊び心を感じた。
この半地下道は鉄道の線路の下をくぐる旧国鉄時代のもので、そこにある1966-3はどこか蒸気機関車の型式番号プレートのように、四角く縁取られた中に描かれていた。

1966年と言えばまだこの線路の上を蒸気機関車が走ることがあったかも知れないし、この半地下道の先にある国道もバイパスが出来て車の行き来もめっきり少なくなったが、当時は幹線道路としてさぞ多くの車が走っていたことだろう。

今、一方の口は心(うら)淋しく、もう一方の口は廃れてもの悲しい。
どっちからどっちを見ても、どっちからどっちに行っても、似たような空気がそこにはあるだけで、古い真っ赤な円柱型ポストが現役で使われていることに、何の不自然さも感じない時間がそこには流れていた...。

by finches | 2010-05-07 06:08 | 時間


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