477■■ モックアップ

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少し変わった場所に置くかなり変わった目的を持った家具の製作を依頼する為にモックアップを作ってみた。
モックアップ(mockup)とは実物大の模型のことを言う。
実際の材料は厚さ25ミリの桐で、それを更に軽くするために穴をあけている。

イメージを何枚スケッチしてもこれだけシンプルなものになると中々感じを摑むのが難しい。
そんな時は模型でみると無駄な部分、不要な部分、弱点となる部分、意味のない部分、そんなマイナスの部分が一目瞭然となる。
それらが見えてくればそんなマイナス部分を削ぎ落とすことと、そうする意味を考えていけばいい。
考えることでその形が説得力を持ってくる。

だが余り難しく考えても面白くない。
そこにはプラスα(アルファ)の遊び心がなければそのものに余裕がなくなる。
余裕がなけれは楽しくない。
楽しくなければ飽きてくる。

この家具はカシューで仕上げようと考えている。
以前に使ったぶどう色の缶が手許にあるが、今度はもっと鮮やかな色でもいいと考えている。
そんなことを考えていたら北大路魯山人の朱色文机が頭に浮かんだ。

朱色もいいがあさぎ色や若葉色もいい、銀ねず色や青ねず色も落ち着いていてこれまたいい。
自分があたかも漆職人であるかのようにその出来栄えを夢想したが、果たしてDIYは成功するや否や...。

by finches | 2010-09-21 03:59 | 嗜好


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