531■■ 光-十一月
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冬・冬木立、春・若葉、夏・深緑、秋・紅葉、と季節ごとに森は変化する。
そして、そのそれぞれには前と後ろの姿があって、その前と後ろにはそのまた前と後ろの姿がある。
こうして決して途切れることなく、四季を巡ってそのそれぞれの一年を繰り返す。

秋・紅葉で例えるなら、次第に葉が赤や黄色に変わっていく姿と、それが終わり次第に葉を落とし始める前と後ろがある。
そして、葉がサラサラ・カサカサと落ち始めると、森の中には陽の光が射し込んで来て、森の木々や落葉でいっぱいの地面を優しく照らし始める。
十一月も下旬となると秋から冬に季節は変わっているが、この葉が舞うように降り注ぐ中に幾筋もの光が射してくる様は木洩れ日とはまた違った静かな美しさがある。

何年で土に戻るのかは知らないが地面を覆う落ち葉は靴を通して土の感触も届かないくらいフワフワだ。
この落葉に射し込む光も時時刻刻変化するが、筆者は夕日に照らされる頃が最も美しく好きで、子供の頃だとその美しさに帰るのを忘れていると、怖い夜の闇がすごい速さでやって来て、慌てて山道をまっしぐらに駆け下りただろう。
そして、大人の今もきっとそうするだろう...。

by finches | 2010-11-26 07:29 | 無題


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