535■■ 柿とバジル
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東京に戻る家人を柿の木の下に呼んで、「どれがいい?」と聞いた。
手の届く場所にあった一つを、グルグル回して枝からもぎ取り、片手に持っていた小出刃で皮をスルスルと剥き、手の平の上でそれを四等分し、三つを手渡し一つを味見のために食べた。
食べ終わるのを待って再び、「つぎはどれがいい?」と聞いた。
すると、もうすでに一個おばあちゃんの柿を食べていて、「もう食べられない」と返事がもどってきた。

筆者は柿の木に登ると、美味そうに熟れた実をつけた枝を引き寄せて、その中で一番良さそうなやつを片手でグルグル回してもぎ取り、木の下から伸びる両手に向けてそっと落とした。
そして五つの実を採り終わると、最近なんとなく身軽になったように感じる体を意識しながら、器用(?)に枝に足を掛けながら下に下りた。

柿のお供にと他の木の実もそれぞれの木から一個づつをいただいた。
鞄の中にはすでに先行者がいたようで、これらを詰めるともう一杯のようだった。
そして、車に乗る手前で枝ごと切って持ち帰らそうと思っていたバジルを見たら、すでに一本を残して綺麗に切り取られて鞄の中に納まっていた...。

by finches | 2010-11-30 07:18 | 無題


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