550■■ 海-十二月
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4時起床、5時出発、6時羽田着、そして、9時には故郷の海に立っていた。
空港に着くと当座の足となるレンタカーを借り、実家を素通りして市場の立つ漁港へ行ってみた。
買物の本番は明日の朝だが何か出物でもあればと、既に片付けが始まっていることは知りながらも市場へ直行した。
一回りして、買うのはやはり明日にしようと決め、外を小雨が降る寒い市場の中で温かいかやくうどんで朝食を済ませた。

空には今にも小雪が舞いそうな妖しげな黒い雲が低く垂れ込め、遠くの海岸も目の前の港の堤防も朝日の逆光に鈍い黒さを湛えていた。
片付けが進む市場を眺めながら、明日買う魚のことを考えた。
明日からは正月価格の上に、天気が悪く漁にも出ていない最悪の条件の中、鯛、平目、鰈、車海老、赤海鼠、サザエ、鮑、鰤、蛸、鯖などが頭に浮かんだ。

寒い上にバタバタと気忙しい一日だったが、凛とした風景、一つのことに共に取り組んだ人々、懐かしく変わらない味を守る店、街は裏寂れても堅実な味のコーヒーを淹れる店、そんな触れ合いに心は和んだ...。

by finches | 2010-12-29 21:20 | 無題


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