562■■ 微分と積分
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今年の仕事始めの日の午後、少し気分転換にと短い散歩に出た。
人工的に造られた小さな雑木の林を抜け、かつて小川だった遊歩道を通り越し、交通量の多い国道に沿って進み、時々覘く本屋に入った。
何を買う当てもなかったが、そこで見つけた一冊の科学雑誌のタイトルに惹かれて買い求めた。

微分と積分、高校の数学を思い起こすがそこは科学雑誌のこと、高校の教科書や授業のような押し付け的で味気ないものではなく、それが生まれた数学の歴史やそれらが意味することを科学的に分かり易く解説してあって興味深く読んだ。
簡単に言うと微分は曲線の接線の傾き、積分は図形の面積を表し、両者は反対の関係にあるということだが、長くなるので後は割愛させてもらう。

ところで、微分と積分を懐かしいと思う人もあるだろうが、家人の話がまたユニークで面白い。
理数系ではない家人も微分と積分の授業はあったそうだが、ある日家人は職員室に先生を訪ね、「先生には大変申し訳ないのですが、授業のその瞬間は分ったような気が致しましたが、今後一生私の頭では分らないと思いますし、ここが私の数学の限界だと思います...」と言って、事実上の授業放棄ならぬ授業のご辞退ご放免を申し出たのだという。
この話を背中で聞く先生たちの肩は小刻みに震えていたそうで、家人が去った後の職員室はさぞかしこの突然の訪問に盛り上がったことだろうが、またそんな生徒の考えを受け入れる校風を持つこの学校も素晴らしいと思う。

何とか難解な内容にならずに話を逸らしたが、興味を覚える人は一読してみるのもいいと思う。
但し、34ページの微積分の世界、投げ出すか楽しむかは人それぞれだが...。

by finches | 2011-01-10 05:18 | 無題


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