632■■ 津波想定高さ 01 ーはじめ
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東北関東大震災の発生から三週間が過ぎました。
未曾有の津波被害は想定外と言われ続け、その想定外に便乗するかのように福島第一原発事故の責任から逃れようとするプロに有るまじき動向も冷めた目で見据えてきました。
同時に、決して起こしてはならなかった未曾有の原発事故に繋がった津波の想定高さには最初から誤りがあることを直感し、その想定根拠はどこから導かれたものかを確かめたくてこれまで調べを続けてきました。

そしてその調べと平行して、東電、保安院、研究者、安全委員会、政府の対応にも注視してきましたが、その危機意識は低さを通り越して、もはや鈍感、無知、無責任、欠如と言える程で、その対応振りを見ていて津波の想定高さという最重要決定をして然も有りなんであったろうと推察する思いです。
例えば燃料棒貯蔵プールへの放水にしても、その水が最終的には外に流れ出るのではないかと先ず頭に浮かびますし、地下やトレンチに溜まっている放射能汚染された水が既に海に流れ出ていることは、少なくとも発電所の構造を知る専門家には予測できた筈だと思います。
原子力発電所には冷却の為に巨大な海水の取水口と排水口が設けられていますが、これは原子炉建屋の下近くまで伸びていることは女川原子力発電所の断面図などからも容易に想像することが可能で、トレンチは閉じているとか海には繋がっていないとか、よくぞそんな見え透いた詭弁を次々に発することができるのか呆れてしまいます。

さて、津波の想定高さの問題に戻りますが、できることなら筆者が探した研究論文をそのまま掲載し、それをじっくり読んでいただきたいところですが、そこまで期待するのは矢張り無理があると思います。
拙稿をお読みの何人かはこの問題は単に原発事故の問題に留まらず、この問題の根底にある日本の官僚機構そのものの抜本的な改革と、今回のこの問題がそれを行える最後のチャンスだと感じて自らの方法で発信を続ける読者もおられます。
そう、石原慎太郎をして我欲の天罰と言わせた、その天罰を受けなければならない官僚機構の改革と排除の実行が今こそ必要なのです。
そんな鬼気迫る情景がマグマのように地表から顔を出しているのが今の姿です。

エッセイで取り上げるテーマとしては重く悩みましたが、この問題を避けて通ることはできません。
そこで、文体と文字色を変えることで、本来のエッセイとは分けることに決めました。
これから何回かに分けて津波の高さについて幾つかの研究論文を紐解いてみたいと思っています。
そして、原発事故に想定外という逃げ道はないこと、これは専門家を含めた関係者達の責任による人災であること、それらを考えていきたいと思います。
by finches | 2011-04-01 03:27 | 無題


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