652■■ 落書き
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写真は3月23日に一旦は掲載したものの数時間後に表示を消したものだ。
記事を読み返してみると、その日は津波で被災した宮城県雄勝町で作られた雄勝硯のことを書いていて、所持している三面のうちの一番小さな硯で墨を磨ったこと、小さな硯の小さな海の墨が次第に小さくなっていったこと、その小さな海に残った墨で新聞紙に落書きしたこと、その落書きを額に入れて飾ったこと、そんなことを書いていた。

考え過ぎかもしれない、自意識過剰と言われるかもしれない。
だが、その時はこのただの落書きが突然、津波の波濤や燃える海に見えてきて思わず表示を消した。
それはちょうど『津波想定高さ』を書く準備をしながら、それをどのように書こうかと考えていた時期で、書くことで人の心を傷付けたり、人を責めたりしてはならないと思っていた時だった。

批判する、追及する、責める、そのことだけが主眼になると、その文章の深いところにある本当に伝えたい神髄に人の心は届かないと思った。
一人一人に正しい情報を基に正しく考えてもらうには、私感を退け事実だけを正確に、そして客観的に伝えることしかないと考えていた。
今朝はそんな気持ちでの再出発に、この一旦は伏せた写真を使おうと決めた...。

by finches | 2011-05-12 05:16 | 無題


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