702■■ エジソン電球-レプリカの灯り
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土産にエジソン電球のレプリカをもらった。
箱には復刻調の電球と書かれている。
レプリカという言葉を使ったが、レプリカには模造品と復製品の意味があり、両者は似ているようだがこの意味の隔たりは大きい。
建築保存で言うところのレプリカ保存という摩訶不思議な用語は、本物を壊しておきながら似て非なる偽物を同じ場所に再生する時に使われ、これなどは明らかに前者の意味、模造と言えるだろう。

箱に書かれた復刻調という表現が正直でいいと思った。
復刻であればエジソンがしたように竹のフィラメントでなければならないところを、復刻調としたことでランプの形とそこに点った灯りのイメージをしてエジソン電球を髣髴(ほうふつ)とさせるものであれば許されると感じた。
そんな訳でこの場合のレプリカは前者の意味で使ったことになるが、復刻調という表現は好きではないし、模造という表現はもっと嫌だし、そこでここらを曖昧にするためにレプリカという表現を選んだ。

エジソン電球のレプリカは清楚な光で部屋を満たした。
今風の煌煌と照る翳を生まない灯りとは違う、その光彩と陰翳が呼応する世界に礼賛した...。

by finches | 2011-10-01 05:08 | 時間


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