705■■ 蛸と酢橘-十月

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九月に市場で買った蛸を日,月とカルパッチョや唐揚げで楽しんだ。
酢橘も今が食べ頃で、唐揚げにこれをギュッと搾ると美味さが倍加するからたまらない。
今回は燻製を作るのは無理かもしれないが、蛸飯と甘辛煮くらいは作れるかもしれない。

九月、その日は蛸を買おうと決めて市場に出掛けた。
全く蛸のない日もあるが、その日は通常サイズのものとは別に活きの良い色艶絶品の地蛸の出物があった。
他とは大きさも違う代わりに値段もよかったが、迷わずその大蛸を手に入れた。
勿論生きている。

このクラスの大きさの蛸になると塩での揉み洗いに苦戦が予想された。
八本の足はそれぞれを別の方向に伸ばして逃げ出そうとするし、その吸盤の力たるや強力で、八本の足で逃げ出そうとする蛸を元に引き戻すだけで苦労する。

そんな理由もあってその蛸は冷凍にして置いたのたが、日曜にテーブルを作った後、解凍が終わり出番を待っていた蛸を揉み洗いから始めた。
そして、番茶を入れた大鍋で軽く茹で、次に氷水で荒熱を取り、八本の足と頭を切り分け下拵えを終えた。

たわわに実った酢橘の木からその実を自由に採って使いたいと思ってから13年が経過した。
そして、そんな思いで植えた一本の酢橘が初めて実を付け始めた矢先、痴呆気味の父がその木をバッサリと切った。
そのまま成長していれば今頃その酢橘の木は実をたわわに付けていたことだろうが、根元からバッサリと切られた為に今の酢橘は二本目となる。
だが、この二本目の酢橘も昨年から沢山の実を付け始めている。
昨年の一気に収穫した後悔から、今年は必要に応じて木から直接摘んで使うようにしている。

しかし、この木がバッサリと切られる危険が去った訳ではないのが悲しい...。

by finches | 2011-10-04 05:24 | 時間


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