711■■ 木球

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肉球と言えば猫の足を思い起こすが、それはそのうちに書くとして今朝取り上げるのは木球。
買ったものだったか貰ったものだったかとんと記憶にないが、二個の木球を持っている。
人がくれるとしたら恐らく一個だろうから、二個あるということは何時か何処かで買ったものだろう。
拾ったものではない。

木目を見るとタモのようだ。
ずっと赤血球そっくりの鏡面仕上の灰皿に鎮座していた。
昨夜何となくそれらを手に取りグリグリすると、クルミを二つ手の中でグリグリする時の音がした。

暫くグリグリしていると艶が出てきて、それが面白くてグリグリを繰り返した。
また暫くすると今度は木目に凹凸が出てきて、艶やかな浮造り(うづくり)が出来上がった。
乾いた艶のないただの木球に過ぎなかったものが、グリグリしているうちに熱を持ち木の油が染み出てきて艶を生み、硬い秋材が軟らかい春材を押し込んで浮造りに仕上た。

たまたま偶然のグリグリによってただの木球が筆者好みのオブジェに変身した。
そうなると置き場所も変えてやろうと、ミズナラのカウンターの上に置いた。
ミズナラに塗った蜜蝋の仄かな艶と木球の照りの対比が面白い。
そして、タモとミズナラとサワグルミの広葉樹たちが、まるで森で一緒だった時のようにカウンターの上で出合った...。

by finches | 2011-10-10 04:58 | 無題


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