718■■ アラジン・ブルーフレーム
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先週オークションで落札したばかりの古いアラジンのブルーフレームに火を点けた。
何十年も変わらない青い炎が綺麗だ。

オークションではこれよりもっと古いイギリス製のブルーフレームも狙っていたが、こちらは迂闊にもオークション終了前に眠ってしまい寸時のところで落札を逃した。

現在のブルーフレームには外筒の周りに安全ガードが付けられていて、それによってこのストーブのシンプルな美しさが損なわれている。
決してビンテージものが欲しいわけではないので、現在の販売価格以内で買えるのなら、オークションで古いヒーターを手に入れたいと思ってオークションに参加した。

筆者がオークションで買うのは書籍が主で、これだと一冊数百円程度で済ますことができる。
だが、これまで筆者にとって高額と思われるオークションにも二度ばかり参加したことがある。
一つは数枚がセットになった東京市の古地図だったが、その古地図一枚当りこのくらいまでなら出す価値があると値踏みをして臨んだものの、いくら入札を繰り返してもその上を行く入札者がいて、これでは切りがないと諦めた。
もう一つは後藤新平直筆の軸だったが、こちらも筆者にとって高額と思われるところで手を引いた。

オークションは熱くならずこのくらいで楽しんだ方がいいと思う。
自分の上限を決めて楽しみ、それより低い額で落札できたら、してやったりと思うくらいが丁度いいと思う。

手に入れたブルーフレームには傷もあれば錆もある。
だが、完全燃焼している証の青い炎はこのストーブが数十年前に完成の域に既に達していたことを示している。
現在まで多少の改良は加えられたにせよ、その基本精神は変わらず、今目の前にあるものが中古だとは思えない誇りに満ちた光彩を放っている。
大事に使われてきたのだろう、丁寧に磨かれたストーブに「これからも大事に使うことを引き継ぎます」と、そっと声をかけた...。

by finches | 2011-10-17 04:37 | 持続


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