753■■ 天井の灯り
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天井に二つの灯りが点った。
碍子配線にしたくて随分と探したが、古い碍子は手に入るのだが布巻き電線をどうしても手に入れることができなかった。
とうとう諦めて配線は全て隠すことに決め、やっとこの部屋の電気工事も完了した。
電気屋には何度も足を運ばせ、2日で終わる小さな工事に5ヶ月に亘って付き合わせてしまった。

ランプシェードも随分と探した。
レトロなものはあるのだが妙に昔風を装っていて好みに合わず、機能が素直に形に反映されたシンプルなものに出合うまでには随分難儀もした。
更に、まだ手元にはない製作中の灯りとの調和も図らねばならなかった。
更に更に、それらをどの位置にどのように取り付けるかも、何十回となく思考錯誤を繰り返した。

不思議なものでランプシェードは諦めようとした頃に見つかり、取付位置とその方法は工事の前日になって漸く決った。
そのランプシェードのソケットにエジソン球を模した電球をはめた。
照度を求めるなら60ワットのこの球では少し心許無いし、実際100ワットの球まで使用可能な灯具を選んでもいる。
だが、少し暗めに感じるこの明るさが心地良くもある。

陰翳礼讃、六分目の明るさでやってみることにしよう...。

by finches | 2011-12-01 04:24 | 空間


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