760■■ 竹に学ぶ
b0125465_724726.jpg


洗って置いてあった120本の丸竹を一本一本の癖を見ながら選別した。
すると4つのグループに分けることができた。
山から伐り出され12本づつの束を竹屋で見た時はどれも真直ぐで筋も良さそうに思えたが、束の縛りを外すと竹はそれぞれの癖の方向に跳ねるように反り返った。

真直ぐで筋の良いものと、少し曲がりはあるもののまあまあ素直なものを合わせると全体の三分の二くらいだろうか、それらをどこかの格付けに倣って前者を『A+』、後者を『A』とした。
次に、曲ってはいるがある一定の長さを取っていく分には支障なさそうなのを『B+』とした。
最後に、曲がりが大きいもの、曲がり方に癖のあるもの、節で方向を変えるように折れているもの、これらを『B』とした。

一本の竹の長さは6メートル、そこから1,2メートルの切竹が3乃至4本取れる算段だ。
ところが『B』の中に節毎に曲がる向きを変えている偏屈ものを見つけた。
流石にこれは使い物にはならないと『B-』とし、テープを巻いて識別できるようにした。

竹林で竹を見ている時には気付かなかった癖があることに驚いた。
節の間隔や色艶など別の尺度を加えると更に細かく分けられそうだ。
そこで気付いたのだが、木と違って竹はどれも同じという先入観で見ていたが、そもそもそれが間違いで、竹にも木と同じく一本一本違う個性があることが分った。

竹垣はこの癖のある竹を垂直に見えるように使っている。
節で折れている竹も回して見ると真直ぐに見える向きがあるものだ。
金に糸目をつけないなら筋の良い真直ぐな竹だけを求めればいいが、意外と使い物にはならないとした『B-』が味があるかも知れない。

どちらにしてもこの『B-』、120本の中の1本として大事に使い道を考えてやりたいと思っている...。

by finches | 2011-12-09 02:37 | 無題


<< 761■■ 箸置 759■■ 寒い朝 >>