773■■ 松丸本舗-冬十二月
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東京にいる時も本を求めて丸の内オアゾの丸善に行くことが多かった。
ネットで注文した方が速いこともあって、例えば新聞の書評や誰かがブログなどで紹介して興味を持った時などは、こちらを利用することが多い。
今回も一冊の専門書をネットで買おうか迷った挙句、結局急がずに現物を確かめてからにしようとオアゾに足を運び、その結果別の本を選んだ。

ネット注文の、欲しい本が直ぐに手元に届くスピードと手軽さは、確かに便利で捨て難いものがある。
だが、既に買おうと決めていても、欲しい本をじっくり自分の目で確かめて買いたい時もある。
それはブラウジングの楽しみがあるからで、ついついいつ読むかも分らない本を買い溜めてしまったりすることもある。

自分のための一冊と、家人へのクリスマスプレゼントに二冊の本を買った。
後者の一冊は『美しい季語たち』、もう一冊は『春夏秋冬 暦のことば』で、丸善4階の一角にある『松丸本舗』でこれらを選んだ。

『松丸本舗』は編集工学者・松岡正剛と丸善が共同で設立した『実験的書店空間』で、出版社別や分類別などの垣根を越え、文脈別に書籍が配置されている。
この二冊も三箇所に分けて置かれていた書棚の一つから選んだ。
厳選された本の中から、余計な解説のない読み手の創造力を引き出すもの、客観的で多角的に類例を網羅し読み手の成長に伴って色褪せることのないもの、そんな本を選んだ。

十年以上前にクリスマスプレゼントとして送った電子辞書を筆者が落として壊した。
だから、今年のクリスマスはこの二冊に新しい電子辞書も加わった。
そして、家人からは錫の杯と下駄用の靴下をもらった。

寒い夜だったが、昨日歩いた落葉の石畳のこと、温まった温泉のこと、大岩を見に行って食べた真っ赤な木苺のこと、友人が釣った黒鯛の締め方の上手さのこと、などなど話は尽きず、温度を変えない錫の杯で長野の美味い地酒を堪能した...。

by finches | 2011-12-25 06:13 | 時間


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