782■■ 風車
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正月三日は今にも雪になりそうな寒い一日だった。
毎日暖房を点けてはいるが、レベル2の防寒対策に加え、ひがなコートを着て過ごしている。

特段省エネを実践しているつもりもなく、何となくそんな暮らし方が身についたに過ぎない。
食事をする場所、寝る場所、仕事をする場所、これらが離れていることで、雨が降れば傘をさし、寒ければコートを着る、自然とそんな生活スタイルが備わっただけだ。

だから決して無理をしているつもりはない。
寧ろ何が無駄で何が必要か、それらを季節が教えてくれるようにさえ思う。

例えば、夕食を終えると寝所に行き布団を敷き、アラジンに火を点ける。
これだけだが、片付けを終えた家人が庭を歩いて来る時には部屋に灯が灯り、障子を開けると仄かに暖かくなっている。

各地で停止している原発などなくても、電力は賄えることがはっきりした。
既に使う必要もなかった原子爆弾を二個も落とされ、次は、その技術を原子力発電所に形を変えて強引に押し付けられ、中曽根康弘により強引且つ強行に推進された官民一体の原子力行政、その成れの果てをこの半年嫌というほど見てきた。

だから、エコだ、クリーンエネルギーだと手の平を返して言われても、信条なき同じ人間たちの戯言など到底信用できよう筈もない。
稜線に並ぶ風車を見ながら、デンマークのミドルグリン海上風力発電所のことを考えた。

ヨーロッパにあってどこか日本に似ていて親しみを感じるこの小さな国の国民一人当たりの風力発電量はダントツの世界一だ。
そんな国からその根底にある精神の爪の垢でも学ぼうとする謙虚ささえあれば、まだこの国に救いはあるのだが。

朝刊に『送電線 公的機関で 電力会社独占に風穴』とあった。
電力会社による地域独占と競争のない傲慢経営体質に風穴が開くことを期待したい。

写真の風車は北海道や東京の業者が建設し、発電した電力は地元電力会社に売っている。
一方、これ程潤沢な自然エネルギーが周囲にあるにも係わらず、今だ原発建設に躍起な地元電力会社を見ていると、既に末期的症状、最早救う術もないように思えてくる...。

by finches | 2012-01-04 05:34 | 時間


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