788■■ 旦のつく場所
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川向こうは通り過ぎる場所で、そこへの興味もそこへ行きたいとも余り思うことはなかった。
だからこれまでは川向こうを総称でしか呼んでこなかったが、ふとしたことからそこにある地名に興味を抱いた。
最初に不思議に感じたのは際波という地名で、どうしてこんな名前がついているのだろうと思った。

そして、地図で周りを見ると開作だとか旦などとついた名前があることに気付いた。
開作は直ぐに江戸時代の干拓で生まれた農地だろうと分かった。
旦は『日』に地平線を意味する『一』を加えて、日が地平線から上る早朝の意味であることから、平地を意味する『坦』に置き換えてみると、かつてその地が河口に広がる広大な低地で、その地平線から真っ赤な朝日が上ったのだろうと推測された。
写真の小高い山の下には『鼻』という名のつく地名が残る。
そしてその地名から、きっと昔は海に突き出た小さな岬があったのだろうと思った。

『旦』のつく名前にはもう一つ別の興味があった。
筆者は『旦』から殺伐とした荒涼な土地を勝手にイメージし、そのことと、地図では昭和の初期に造られた用水がこの近くの山で途切れていることとが重なり、何だかミステリアスな土地に思えて仕方なかった。

町の発展の礎となったこの用水のルートを知りたい。
単純な自然流下などではなく、逆サイフォンを駆使し野を越え山を越え走る産業遺産のルートと構造をいつかきっと解明してみたい...。

by finches | 2012-01-10 03:30 | 時間


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