798■■ 凍ったテーブル
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庭に設えたガラスのテーブルがまるでフロストガラスのように凍っていた。
夜露が凍ったものだろうが、まるで凍って行った履歴を示すように表面には複雑な模様が残されていた。
寒い朝はガラス全体が曇っていたり、薄く凍っているような日もあったが、まるで結氷でもしたかのように凍っているのを見るのはこの冬初めてのことだった。

そこには風の道でもあるのだろうか、この近くにあったメダカの水鉢も最初に凍ったことを思い出した。
ガラスのテーブルの傍にあったメダカの水鉢は既に日が当たり風の当らない場所に移してあった。
そんな中で耐寒性のあるヤブランは葉の中を温かい血液でも流れているように寒さにじっと耐えていた。

このテーブルから柿の木の辺りにかけてを、自然に草が生えるままにしておきたいと思っている。
作家・夢枕獏の描くところの安倍晴明の影響のせいか、草生した庭から現れる式のイメージが頭に焼き付いている。
式とは陰陽道で言う式神のことで、陰陽師の命令に従い変幻自在に不思議な技をみせる精霊のことだ。
夢枕獏描くところの晴明に仕える式は若い女で、晴明が草生した庭に向かって手の平で庭の草をフッと吹くと何処からともなく現れ晴明に傅く。

今年は保存してある白いタンポポの種を蒔き、ヨモギとクローバーとカラスノエンドウも柿の木の下に植えてやろう。
そうすれば柿もきっと美味い実をつけるような気がする...。

by finches | 2012-01-20 03:35 | 無題


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