814■■ 志向形成
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決して頑固ではない。
だが、正しいと信じたら決して筋は曲げない、そしてブレもしない。
この性格で随分と損もしたし、回り道もした。
結果、金はないが心は濁らずに済んだ。

決して執着はしない。
主観でなく客観で捉え、何より基本を尊ぶ。
この性格で本質を見極める目だけは随分と養われた。
結果、金はないが心は豊かだ。

自分の志向形成を考えると、写真のミニチュアカーとの出合いが思い浮かぶ。
親がこのイギリス製ロールスロイスを買ってくれたのは5、6歳の頃だと思う。
後に知ったことだが、子どものおもちゃとしてその値段は当時としては随分と高価なものだった。
これも後で知ったことだが、日本製とイギリス製では随分とその作りが違い、初めに後者を与えられたことで後に前者を見た時は、即座にその違いに気付くことができた。

2台目はデンマーク製だっと思うが、イギリス製よりもっと精巧に作られていた。
後にそれらをデパートで見て知ったのだが、それはロールスロイスの数倍、日本製だと10台以上買える値段だった。
余談だが、筆者がデンマーク製品に全幅の信頼を寄せているのも、この部屋の家具すべてがデンマーク製なのも、この時期に頭に焼き付けられたものかもしれない。

打込組木を始めとして、幼い頃から本物を与えられなければ今の自分はなかったかもしれない。
子どものために厳選して与えられたことで志向の基が形成され、同時に観察する目や良し悪しを判断する目も自然に養われていったように思う。
地図を見るのが好きなのは親譲りのようで、これもそこから派生するものへの、科学する目を養ってくれたように思う。

こうやって考えてみると、志向形成の道程は一本の木のように思えてくる。
枝はどう伸びようが逸れようが、曲がろうが時には折れようが、一本の太い幹に繋がっている。

これらのミニチュアカーは今寝所の和室に並んでいる。
今朝たまたま取り上げた一台から様々な記憶が呼び起こされ、それらがどう繋がっているのかを改めて認識した。
早起きは三文の徳、今朝も思わぬ得をした...。

by finches | 2012-02-05 03:29 | 記憶


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