821■■ 自分だけの春一番
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日常の生活圏は庭を囲むように三角形に分かれ、それに毎日通う温泉と昼食に出掛ける店が加わった半径4乃至14キロが筆者の一日の最低行動圏となる。
だから否応なく、雨が降れば傘を、紫外線から目を守るためにはサングラスや帽子を、寒ければコートを必要とする。
そしてこの行動圏に於いて、身近な草木の小さな変化から、空や雲や山道を抜ける時に感じる自然の日毎の変化まで、季節や気候の微妙な移ろいを鋭敏に感じ取る。

さて、春一番とは立春から春分までの間に吹く南からの強い風だが、やや強い場合もあるし、春一番がないという場合もあるようだ。
去年は25日、一昨年は26日、ともに東京に吹いた春一番だが、ここ10年のこの地方での記録は2月13日というのが最も早い。

昨日も一日中ストーブを点けて過ごしたが、障子に映る太陽の光は前日までとは打って変わって、燦燦とまるで春のように感じられた。
庭を吹く風は東から西、西から東が多いように感じるが、寒いと思うと北からに変わっている。
だが、昨日は一瞬風を温かいと感じ、その来る方向に体を向けるとそれは南からの風だった。

春一番にしては風は弱いしまだ少し早いとは思ったが、気象台の決める春一番などには迷わされず、これはきっと春一番だと思った。
弱かったけれど間違いなくそれは南風だったからだ。

世の決め事に迷わされず左右もされず、自分の感性で逸早く季節を感じ取り、季節を先取りして味わう、それは楽しいことだ。
今日は日曜日、今日の課外授業は台地に広がる草原と決めている。
件の写真集を持って...。

by finches | 2012-02-12 03:49 | 季節


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