828■■ 早春の風

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どうも赤い彫刻が好きなようだ。
勿論、赤ければいいという訳ではなく、いい彫刻であるという前提あってのことだ。
だが、赤いというだけで、良し悪しの判断が甘くなるのも一方事実だ。

この彫刻も赤いには赤いが、これまでは然程好きでもなかった。
だが、花のないこの季節に見たせいだろうか、その赤が以前より頼もしく感じられた。
そして、その巨体が早春の微かな風を受けて静かに揺れている様に好感を持った。

製作者の主観に支配されない、そこから解放された自由な彫刻が好きだ。
この彫刻は4つのマスで構成され、そのそれぞれが意味を持ち機能を宛がわれている。
空中に浮いたマスには自由に動く権利が与えられ、その両横の2つのマスはその動きを拘束する権利が与えられている。

そして、4つのマスの内、自由と拘束の関係で相対する3つに強烈な赤が塗られている。
4つのマスの均衡が周囲の静物と呼応する。
そして、その微かな動きは草木や遠い雲の動きと静かに呼応しているようだ...。

by finches | 2012-02-19 05:36 | 無題


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