830■■ 狭間から見えた景色

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日曜日に歩いた道程を地図で見てみると、一つの目標に向かって歩いているつもりが大きくずれていたことが分った。
だが、その遠回りのお蔭で偶然の発見や思わぬ出合いもあったのだから、満更道を間違えるのも悪くはない、寧ろ楽しいくらいだ。

街歩きはそんな各駅停車のような自由気ままな歩き方がいい。
途中で出合った学校を戦前のものだろうと予想したら、実際は戦後のものだったりと当たり外れはあるものの、後で調べてみるとその学校には博物館まであることが分ったりと、そこを訪れることがあるかは別にしても、筆者の頭の中の引き出しにそのことが大切に仕舞われたことは事実だ。

地勢的に見た街並みの生い立ち、歴史的に見た街並みの成り立ち、個々の建物の歴史、それらを想像し関連付けて街や建物を見るのは楽しいことだ。
旧名を記した石柱からはその由来が分り、そこから過去を想像してみることもできる。
だから、石柱一本であっても街の中に脚色のない事実だけを残すことは大きな意義がある。

一旦は通り過ぎたものの、明治期のものらしい建物を写真にだけは収めておこうと戻りシャッターを切った。
二枚目をと思った瞬間、狭間の向こうに見える放物線アーチに筆者の興味は釘付けとなった。
あった、あった、こんな所にも昭和初期の学校が残っていると嬉しくなり、煉瓦の建物はそっちのけで狭間の主の方へと向かった。

その建物は学校ではなく、筆者が目標として探していた正にその建物だった。
あった、あった、こんな所にあったのか。
さて、この続きは次稿に...。

by finches | 2012-02-21 05:03 | 空間


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