836■■ 昭和大東京百図絵
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日曜日の羽田もモノレールも電車も、サラリーマンがいないせいかのんびりと感じられた。
このところ日曜日といえば自然の中に出掛けていたものだから、都会の建物も雑踏も何だかとても懐かしく思えたりした。

羽田からは真っ直ぐに千葉の美術館に向った。
小泉癸巳男の『昭和大東京百図絵』の全点揃いを見るために遥々来たのだからと、ひとつ一つをゆっくりと鑑賞して歩いた。
この版画は昭和5年に頒布会が開始され、12年までに全100図が完成したもので、今回の展示品はそれらを15年に改めて木箱に収めて販売したセットで、数点しか存在しないと言われる貴重なものだ。

ちょうど関東大震災の復興事業が終わる昭和5年からの頒布開始ということと、その第一作目が『永代と清洲橋』ということもあって、当時の復興の様子を写真や文章による記録とは違う視点で捉えたものとして興味を持っていた。
箱の図録には一点ごとに手書きの説明が加えられていて、この一作目には『復興は橋からと、市役所の自慢  モダンな橋が出来る、出来る』とあった。

『永代と清洲橋』は永代橋とその上から望む清洲橋を描いたもので、『帝都復興の門』と言われた永代橋と、『震災復興の華』と言われた清洲橋も、現在はその間に両者を切り裂くように高速道路橋が架けられている。

今東京のホテルでこれを書いている為に写真を上げることはできないが、帰ったら写真を差し替えるつもりでいる。
さて、東京での今日一日も有意義に過ごしたいものだ...。

by finches | 2012-02-27 06:00 | 無題


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