850■■ 病には克てず

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120本の丸竹のうち、予備として購入した一割は手付かずのまま残った。
その余った竹は二間長さで節止めにした上で雨のかからない屋内に仕舞った。
夕方からのその作業が体を冷したようで、次の日に体の動きが止まった。
丁度三月十一日、あの大震災から一年がたった日曜の昼前だった。

丸三日間寝込んだ。
一年を通して休まずに書いてみようと決めていたブログのことが気になった。
だが、タイトルだけは書いてみたものの、それ以上は体が動かなかった。

閉めた障子越しに外の気配を耳だけで追った。
一度だけ障子を開け、柿の枝に付けてやった蜜柑を食べにやって来た鳥を寝ながら眺めた。
余り眠ることが出来ず落語を聞いた。
八代目林家正蔵(彦六)が上手いなあと思った。

三日目は日の当る縁側に布団を移動した。
すると今までがまるで嘘のようにコクリコクリとよく眠れた。
四日目に熱は下がったが念のために、縁側に干した布団の上で日がな一日雑誌を読んで過ごした。
早春の日差しが注ぐその場所は温かく、その縁側でそんな風に過ごすのは初めてのことだった。

その温かい布団の上から次第に西に傾く太陽を撮った。
そして、まだ温かいうちに布団を中に入れ障子も閉めた。
太陽を一日浴びたお蔭で顔色も元に戻った。
そして、何より日本の家の、畳と障子と縁側と庇の、関係の妙を再発見した...。

by finches | 2012-03-16 05:04 | 無題


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