859■■ 夜空
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もう直ぐ四月になろうというのに、いつもの年よりも中々寒さが抜けない。
小鳥の囀りは陽春のそれだが、芽吹きを待つ木の芽や蕾は間違って開いたら大変と、カプセルを閉じたまま慎重に気温の変化を伺っている。

それでも風さえなければ日中は随分と暖かくなって過ごしやすくなった。
夜空を見上げるとついこの前まで寒々とした冷気が頬を刺したが、それもいつしか心地よい夜の冷気に変わった。

そんな夜空を見上げると、月が二つの星に上下を挟まれそれらが一直線に並んでいた。
それは初めて見るような不思議な光景で、なんだかとても嬉しくなって何枚も写真に撮った。

庭に立つと満天の星が輝き、闇の中に天球の丸さを感じた。
それがまたちょっと楽しい気持ちになって、石灯籠の中に蝋燭を点した。

星明りと蝋燭だけの闇の世界。
夕食の片付けを終えた家人が庭を歩いてやって来た...。

by finches | 2012-03-29 04:33 | 無題


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