869■■ 空白の季節
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毎日季節の美しさに感動している。
温泉に通う道は真っ白な花が満開のユキヤナギが何処までも続き、サクラは至る所で咲き誇り、花壇は色とりどりの花で溢れ、生まれ立ての初々しい若葉は其処彼処でそれぞれの忠実な整形に余念がない。

故郷を離れてからの東京暮らしで、故郷のこの創生の季節だけが空白だったことに初めて気付いた。
そこには一日二日の滞在では決して見ることの出来なかった、時時刻刻変化する自然が創り出す無数の営みが重層して展開する世界がある。

それは東京で感じた四月の感動とは全く違うものだ。
もっと早くては気付かなかったかもしれない。
もっと遅くては感動の濃さが違っていたかもしれない。
だから決して遅くはなかったと思う、この自然の中に戻って来たことは。

これから五月にかけて自然は次なるもっと美しい衣替えを用意している。
そして、その瞬間に立ち会えることに今から胸が高鳴る。
季節の中にいる、季節と共にある、その中で自分をゆっくりとリセットする...。

by finches | 2012-04-11 04:32 | 季節


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