873■■ 日曜日の午後-大樹の落ち葉

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柿の若葉が日に日に大きくなっていく一方で、柑橘は毎日のように葉を落としていく。
秋に葉を落とす落葉樹に対して、常緑樹は葉を落とさないようなイメージがあるがそうではない。
木自体が代謝を続ける限り、常緑樹と言えども古い葉と新しい葉は一年から数年で入れ替わる。

季語にも春落葉というのがあるが、晩春の落ち葉を言うのだろ。
秋は落葉と書きたくなるが、春は落ち葉と書きたくなる。
不思議なもので散り行く落ち葉でも、紅葉の有る無し、葉の落ち方、季節の明るさ、などなどでその印象は随分と違うものだ。

秋の落葉は有無を言わさず切り離され散り急ぐが、春の落ち葉は新生のためで別に急ぐ必要がない余裕からダラダラと落ちる。
どちらが好きかは好みの問題だが、春の落ち葉に改めて気付いたことは自分にとっては大きな発見だった。

それは柑橘の落ち葉を見ていても気付かなかったが、温泉の駐車場脇にある大樹の落ち葉が車に降り注ぐ様に、常緑樹は春に葉を落とすのだということに気付いた。
その一年を通しての大自然のゆっくりとした代謝に驚くと共に、自然とは偏らず万物にその見えない恩恵を与え続けていることにも感動を覚えた...。

by finches | 2012-04-19 05:02 | 無題


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