874■■ 日曜日の午後-ホテイアオイの再生
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メダカたちは何度も氷を張った寒い冬を乗り切り元気に泳ぎ回っている。
7つの水鉢の内、右の大きい水鉢には白メダカ、その左の小さな水鉢には青メダカ、その上の水鉢には黒と黄メダカのブチがいる。
この大きな水鉢は一番数の多かった白メダカのために一番大きなものを宛がったものだが、残念ながらこの大きな水鉢のメダカだけが春になってみると数を大きく減らしていた。

こうやって写真を無造作に撮ってみると色んなものが映っているものだ。
水を補給するための鉢やカップやタッパ、仮に植えてあるハーブの数々、そして何故か筆まである。
写真に写っていない左側には更に3つの水鉢があるのだが、筆者は毎朝メダカたちにエサをやり終えると、まるでドラム奏者にでもなった気分で、これらの水鉢の前に低い小さな腰掛を持って来て座り、彼らを飽きずに眺めるのを日課としている。

これらの水鉢にはもう枯れて腐ったように見えたホテイアオイをそのまま残しておいた。
春になればもしかして新しい芽を出すかもしれないと思ったからだ。
その微かな兆しは黄メダカが泳ぐ水鉢のホテイアオイに見られ、それは微かな緑の色味を残滓(ざんし)に変貌した中に感じ取った。

東京から持ち帰った水鉢だけに釉薬がかかり、それ以外は素焼きだったが、この素焼きの水鉢のホテイアオイからはみんな新しい芽が出て来ている。
ホテイアオイが再生したら、汚い部分は綺麗に取り除いてやろうと見守っている。
この枯れて腐ったような汚らしい残滓さえも、新芽を揺りかごのように優しく守っているのだろうと思う。

水鉢の中の生き物たちの小さな世界にも自然の偉大な循環と再生のドラマを見ることができる。
自然はドラマティックな驚きの連続だ...。

by finches | 2012-04-20 05:36 | 無題


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