887■■ れんげ-五月

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椿、水仙、桜、れんげ、紫陽花、朝顔、露草、コスモス、季節の花としてこれらが頭に浮かぶ。
中でも、春のれんげ、夏の露草、秋のコスモス、これらが遠い子どもの頃の記憶の中に、なんて綺麗なんだろうと思ったことが鮮明に残っている。

東京での暮らしの中ではれんげを見る機会はなかったが、化学肥料に頼る昨今ではれんげの種を蒔くことも無くなったせいもあるだろう。
一年を暮らした島でれんげ畑を見た時に、思わず絵の具と和紙を持参して、れんげ畑の真ん中でその絵を描いたことが昨日のように思い出される。

東京を離れて初めての春、決して多くはないが時々こんなれんげ畑を目にする。
れんげ畑の中に寝そべり大の字になって青空を見上げたい衝動に駆られるが、そこはじっと我慢をして通り過ぎる。

昔、れんげ畑は牛に鋤を引かせてザックリと耕された。
れんげは下になり、下の土は眠りから覚め太陽と風に触れて蘇った。
暫くすると、水が入れられ田植えの準備が始まった。
その一連の始まりをれんげが知らせてくれていたように思う。

蛇が怖いから中には入らないが、れんげ畑の直ぐ傍まで行って写真を撮った。
もう花は終わりを迎えていたから、田んぼに水を入れる時期が近付いていると思った。
静かに繰り広げられる自然の営みを美しいと思う...。

by finches | 2012-05-12 06:32 | 季節


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