892■■ 御田植祭
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何と書きだそうかと迷っている。
迷う程に昨日目の前を流れた時間と光景は、まるで夢物語のように思い出されるからだ。
歴史ある神事、御田植祭の一部始終はまるで幻想のように思い出され、日本という国の、その文化のルーツと礎に触れた感動が未だ覚めやらぬからだ。

馬鍬(まぐわ)を牛に引かせた代掻き、八人の早乙女(さおとめ)たちによる早苗(さなえ)の植付け、八乙女(やおとめ)たちの舞、そしてどこか懐かしい響きの田植唄、かつて瑞穂国(みずほのくに)と呼ばれた日本の、美しく穏やかな農耕文化を今に伝承する絵巻に見惚れ、静かに深く長く、その感動に酔いしれた。

今年に入って随分と故郷への知見を深めた。
これまで漠然とだが確かに自分の中にあった郷土愛などとは全く違う、郷土の懐の深さ、歴史の深さ、自然の豊かさ、営みの健気さ、万物に宿る畏愛、それらを一つひとつの発見や出合いの中で、より強く感じ取るようになっている。

疑問に思ったところには必ず何かがあった。
推測した先には必ず新しい発見があった。
故郷というフィールドは、長く故郷を離れていた者をまるで試してでもいるかのように、無数の考えるテーマを次から次に突き付けてくる。

真摯にそれらに向き合うことを忘れてはならぬと思う。
そして、その中で自分にできることを考え続け、実行していかねばならないと思っている...。

by finches | 2012-05-21 05:09 | 季節


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