894■■ 海―五月

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空はもう夏だ。
真っ青な空に真っ白な入道雲が聳え立っている日も多くなった。

初夏の日射しも風も心地良く、そんな日は海まで行ってみる。
そこにはいつものように、恐らくいつもの人たちが、きっといつもの場所で、釣り糸を垂れている日常のいつもの光景がある。

そんな光景を、時に堤防の手前から、時に堤防の先まで行って、時に立ったまま、時に座って眺める。
釣り人たちよりも光の反射をカットする偏光メガネを掛けている筆者の方が、餌に群がる魚の様子がよく見えているだろうというのも愉快だ。

今の時期、釣り人たちの狙いは細魚(さより)で、次から次に上がって来る。
音のない海原に、時折竿を力一杯引いて糸が一気に張る「ビシッ」という音だけが響く。

海ももう夏だ...。

by finches | 2012-05-24 04:12 | 季節


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