900■■ 生理摘果

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柿の葉の緑も日に日に濃くなっている。
花も終わり今は小さな実が無数についているが、今朝はその実が随分と落ちていた。
柿農家では蕾を間引く摘蕾を行うようだが、今朝のこの状態は柿自らが行う自然摘果ではなく、生理摘果と呼ぶらしい。
つまり、自然に実が落ちることをこう呼ぶらしい。

一昨年はたわわに実を付け沢山の小鳥たちが集まった。
中でも50羽以上のメジロが枝から枝に移りながら一途に実を啄む仕草は可愛いもので、その何とも上手に綺麗に食べる姿はいくら見ていても飽きることがなかった。
昨年はほとんどの実が落ちてしまったが、これは何らかの理由で柿の木が行った自主摘果だったのだろうと思っている。
その分、今年の実りは待ち遠しいし、メジロの再来も今から待ち遠しい。

生理摘果という言葉は初めて知ったが、実が無くなってしまわなければいいかと心配だ。
昨日まではガクだけが落ちていたのに、今朝は実付きで落ちているものだから慌ててしまう。
今日の昼から二日間祖母の葬儀で東京に行く。
その間も生理摘果は進み、明後日の朝は足の踏み場もない程に落ちているかもしれない。

この小さな柿の実を祖母に見せてやろう。
きっと喜んでくれるような気がする...。

by finches | 2012-06-04 08:52 | 季節


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