914■■ 梅雨への備え

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水捌けが悪く長年気になっていた場所に排水溝を設えた。
タイトルは「梅雨への備え」としたが、実際は雨を待って水捌けを確認しながらの調整を要する作業となった。
だから、梅雨と同時進行の「梅雨への備え」と言った方が正しい。

どうすればよいか随分と考え迷った。
穴を掘ってみると既設の配水管が顔を出した。
その配水管が貫通するように煉瓦を積んで枡を造り、最後に枡の中を渡っていた配水管を切って流路を枡に開放した。
それと同時に今まで閉じていた流路に集水枡が加わった。

この簡単なことが思わぬ難工事になろうとは予想もしなかった。
既設の配水管の周りに煉瓦を積むやり難さ、掘った穴の底で枡を建物と平行に造る精度の出し難さ、狭い穴の底で煉瓦を水平に積む難しさ、モルタルを詰める困難さ、どれ一つをとってみてもスムーズに行ったものはない。

出来上がると土で勾配をとり、煉瓦に水が集まるようにした。
そして雨を待った。
梅雨の激しい雨は土の勾配を雨水が最も流れやすい自然な形に削り直してくれた。
そして、雨による洗礼が終わった土に薄く散砂を撒き、枡に割竹を敷き並べた。

苔の生えた汚い煉瓦を洗って使った。
あるものだけでそれを工夫することで何とか造れるものだと感心した。
そして、それは何か不思議な庭のオブジェになった...。

by finches | 2012-07-12 06:20 | 無題


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