920■■ 図書館の日
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別に決めているわけではないが、我が家には図書館の日がある。
それは気が付くと月二回、二週間おきの土曜日で、今のところこのペースがちょうどいいと思っている。
図書館の日というのは母に借りて来た本を図書館に返し、新しい本を借りて来る日で、このところやっとこれが軌道に乗ってきたと感じている。

高齢の母はほとんどの自分の蔵書を処分し、目も悪くなったことで本を読みたいと思う気持ちも萎えていた。
ところがある日、筆者が図書館から借りていた古事記を読んだことで、元来の本好きの血が騒ぎ出した。
ならばと、次は日本書紀に関する本などを数冊借りてみると、それを楽しそうに読み終えた。

その日を境に、母の読む本は筆者の図書館カードで借りるのを止め、早速母専用の図書館カードを作った。
杓子定規な書類や手続きや無理な決まり事は全て図書館員と談判してクリアーした。
本を借りるときは図書館に行くことができない母の代行を筆者がすることで、母の図書館カードには小さな星印が付けられている。

次は、家人の手を借りて借りたい本を自分で検索する練習を繰り返し行った。
習うより慣れよ、何も難しいことはないのだと分かれば、自らの意思で自由に航海できる本の海が待っている。
今はまだ無理だが、母のiPadで自分の読みたい本を検索し、予約を入れるところまで自分でできるようになることを目標にしている。
カウンターで母の図書館カードを差し出し、母の予約した本を受け取って帰るだけというのが筆者が考える最終形だ。

母の本を借りた日に筆者も自分のカードで一冊の本を借りた。
芥川賞全集・第五巻の中の一作を読みたかったのだが、ついでに何作か読んだことで筆者が苦手意識を持っていた二人の作家への敷居も幾分低くなった。
我が家の図書館利用、それはこんな風に自由に、そしてスローにすすむ...。

by finches | 2012-07-21 05:13 | 時間


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