921■■ 梅雨明け
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治療中の歯の違和感に加え夏風邪までひいてしまい、その上このところの暑さでこの数日はなんとなく気の重い憂鬱な気分で悶悶と過ごしていた。
だから、書きたいと思った梅雨明けの瞬間もタイムリーではなくなってしまった。

突然の蝉の一声で梅雨が明けたと思った。
日射しもその日からジリジリとまるで音がするように焼けつくように肌を射る。
突然の雨も鬱陶しい湿った梅雨の雨からサッパリと乾いたような夏の雨に変わった。
梅雨の間は少しの雨でも傘をさしたが、夏の雨はなんとなくその中を歩きたくなるから不思議なものだ。

脱ぎ捨てられた蝉の抜け殻が至る所に置き去りにされている。
こんな土の中にどうやって生み付けたのだろうと思うような場所にもそれはあったりする。

抜け殻からの初飛行に出くわしたこともある。
一瞬のうちに音もなく体をかすめて飛んで行ったものが蝉だと分かったのは、そこに蝉の抜け殻が残されていたからで、まだ鳴くことを知らない若蝉はきっとまだ柔らかい体で、羽だけがやっと乾いた状態で突然の人の気配に逃げるように飛び立った、それは決死の初飛行だったに違いない。

初蝉の一声を合図にそこら中から蝉の大合唱が始まった。
それははっきりと分かる梅雨明けの合図だった...。

by finches | 2012-07-26 06:54 | 季節


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