935■■ 酢橘―九月

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このところ小鳥の為に庭に木の実を撒いてやることが毎朝の日課になった。
雉鳩の番いが毎日その実を食べに来ているが、食べている横を歩いても逃げなくなった。

子供の頃に鳩を飼った経験があるが、その目が余り好きではなかった。
今も鳩の目は好きではないが、ちょっと小さめに感じる雉鳩の目は嫌いではない。
それは表情のない鳩の目と違い、どこか目の奥に表情があるように感じられるからだと思う。

さて、高温多湿な日本は微生物の宝庫で、自家製の発酵液を土に撒くことでそれに含まれる麹菌や乳酸菌などが土着菌と協同して土質の改良を行う、そう信じてささやかな土づくりに挑みそれを楽しんでもいる。
木の周りの草をそのままにしておくことで、根元の土の表面温度を下げる効果もある。
これらはどれも本から得た知識をただ実践しているだけだが、水も肥料も何もやらなくても甘い実を付ける自然の柿を見ていると、そもそも自然の循環の中で全ては回っていけるのだと思えてならない。

酢橘の木の周りもこんな風に草ぼうぼうだ。
草が青々としているということは土には水分があるということで、逆に十分な水を与えないことで酢橘は長く根を張り自ら水を求めようとする筈だ。
この酢橘、来月になれば待ちに待った収穫もできそうだ...。

by finches | 2012-09-05 08:35 | 季節


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