938■■ 秋-九月

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柿の枝に吊るした温度計は21℃、道理で肌寒いはずだ。
だから、今朝は長袖,長ズボン,靴下という万全な出立ちだ。
このところこのブログを書くのは旧車庫の一階、その土間に斜に設えた簡易なテーブルが定位置になっている。
北側のシャッターと南側の窓を開け放ち、ちょっとレトロな灯りが二つ点いている。
二時の方向にある窓からは柿の木が見える、そんなロケーションだ。

さて、このところ朝の日課に変化が生じている。
メダカの餌やりに加えて、小鳥への餌やりと、脱落して落下する柿の実の片付けと、踏み石の周りの柿の落葉の片付けだ。
メダカはこの夏の猛暑で子メダカのほとんどが死んだ。
やって来る小鳥は雀に雉鳩にハクセキレイだが、常連は雉鳩とハクセキレイ、彼らは雀と違い傍を歩いても逃げたりしない。
雉鳩に至っては食べ終わると、柿の枝の定位置に陣取って仲良く羽繕いまで始める。
但し、ハクセキレイは虫を食べているようで、餌に釣られてやって来る訳ではなさそうだ。

落柿には青柿もあれば半熟柿もあるが、後者は始末に悪い。
落下すると潰れて半熟の実が飛び散り辺りを汚す。
そんな実を片付けていて甘酸っぱい匂いが漂っているのに気付いた。
それは腐敗の匂いではなく発酵の匂いだと思った。

その匂いを嗅ぎながら、遠い昔こんな落柿が木の股の窪みに雨水とともに溜まり、それが自然に発酵して酒になり、それを動物が見つけて飲み、それを今度は人間が見つけて飲み、そして、果実から酒を作ることを覚えていったのだろうと思った。

落柿と落葉は一部を土の上に残し後は土に穴を掘って埋めてやる。
後は微生物がせっせと土作りをしてくれる。
朝の日課は増えたが、日に日に土が生まれ変わって行くようで、なんだかわくわくした気分になってくる...。

by finches | 2012-09-12 07:08 | 季節


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