943■■ 追想Ⅱ-東京・上野毛
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移転した公文書館に行くために久し振りに上野毛で電車を降りた。
結婚して新しい生活を始めたのはこの上野毛の隣駅,等々力から少し歩いた深沢だった。
東京でも世田谷は緑の多い所だが、その世田谷の中にあって深沢は群を抜いて緑の多い所だった。
上野毛にはたまに散歩がてら行ったが、当時上野毛には小さな木造のかわいい駅舎があって、階段を降りると昭和の初め頃を彷彿とさせるような小さなホームがあった。

上野毛から公文書館への道は急な坂になって多摩川へと落ちている。
これは国分寺崖線と言われる多摩川が武蔵野台地の縁端に作り出した河岸段丘の崖線だ。
この緑に覆われた斜面に沿って高級住宅が建ち並んでいるのも上野毛のもう一つの顔だ。

さて、その懐かしい坂を下ったところに公文書館はあった。
勝手知ったるで、入口のガードマンに利用目的を告げ、氏名住所と入館時間を記帳しバッジをもらった。
資料室ではメガネと手帳以外はロッカーに入れる。
筆記具は鉛筆以外使用が禁じられている。
公文書館ならではのルールさえ守ればそこは貴重な資料の宝庫、お目当ての資料を探し出すにはかなりの苦労を要するが、それはそれでまた楽しみというものだ。

その資料との6時間の格闘を終え公文書館を後にした。
二子玉川は街全体が新しく生まれ変わっていた。
かつての駅裏が新しい街へと美しい変貌を遂げていた。
その街をぶらぶらと見て歩きながら三種の皿を買い求め、予約の入れてある店へと向かった...。

by finches | 2012-09-27 08:35 | 無題


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