967■■ 雉鳩
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冬木立の中にあって色のある実をつけた柿と柑橘の木々にほっと心が和む。
枝に残した沢山の柿の実は小鳥たちのもので、食べ頃に熟したものからなくなっていく。
蜜柑も酢橘も八朔も酢橙も黄色く色付き、これらは勿論食べてもいいがそのままにして目で楽しむのもいい。

水鉢のめだかたちも小春日和の暖かい日以外は姿を見せなくなった。
そんな冬の庭に毎日欠かさずやって来るのが雉鳩だ。
気が付くと葉を落とした柿の枝にとまっていたり、ガサガサと音のする方に目をやると柿落葉の上を歩いていたり、踏み石の上をこちらに向かって歩いていたり、そんな時は思わず「おはよう」と声をかける。

この日も一番手前の踏み石まで歩いて来た雉鳩に気付き、芥子の実を石の上に置いてやると、一旦は二つ先の踏み石まで後退するが、直ぐにやって来て美味そうに食べ始める。
時には日に何度もやって来ることもあるが、その都度餌を置いてやる。
雉鳩も筆者に興味があるようで、ただ枝にとまってこちらを見ている時もある。

そんなゆっくりとした時間が冬木立の間を柿落葉の上を流れていく。
そんな純な自然の営みの中で心は澄み感性は研かれる。
そして、復古していく自分がいる...。

by finches | 2012-12-18 05:57 | 無題


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