968■■ 包丁納め

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凍えるように寒いか、冷たい雨が降るか、そんな日が繰り返される中、小春日和とはいかないまでも一瞬寒さが和らいだ一日の到来に正月用の寒ブリを下ろしたばかりの包丁を研いだ。
日陰は空気も水も冷たかったが、荒研ぎから仕上げまで4つの砥石を使って丁寧に研いだ。

自分の包丁を持ってかれこれ15年近くになる。
だから、包丁を自分で研ぎ始めたのもその頃からということになる。

その頃の包丁は今では使っていない。
今使っている柳刃は大阪で買い求めたもので、出刃は地元の野鍛冶が作った両刃という一風変わった代物だ。

砥石は既に8つ所有しているが、近いうちにもう1つ増えることになりそうだ。
研ぎについて記載のある本も何冊か所持しているが、その上にわざわざ図書館からその手の本を借りて読んだこともあった。

だが、これまで今一ちゃんと研げていると言えるのか自信がなかった。
片刃の包丁の砥石への当て方は分かっているが、今一つ砥石に当たる刃の微妙な角度が違うようで悶々としていた。

ところがこの度初めて研げたと実感する瞬間に出合った。
仕上がりはまだまだ未熟だが、全ての基本である研ぎの入口に立てたことは確かなようだ。

お陰でその日を包丁納めとした為に、折角の寒ブリのさくも下ろすことが出来ずにいる。
だが、大晦日の今日、納めを解いて一回だけ使ってみようか...。

by finches | 2012-12-31 06:38 | 嗜好


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