969■■ 御降と年賀状
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御降の元日の朝、餅二つの雑煮と御節で二合の酒を嗜んだ。
散らし寿司の昼食を挟んで、後はひたすら年賀状書きに励み、夜は御節で再び三合の酒を嗜んだ。

御降とは「おさがり」と読み、元旦や正月三が日に降る雨や雪のことを言い、御降が降れば天がその年の豊作を約束してくれたしるしとして大変めでたがられた。

今年のお飾りに選んだ稲穂の尾を付けた藁を編んだ亀の周りは、次第に年賀状で埋め尽くされていった。
今年の年賀状は一枚一枚相手の顔を思い浮かべながら書いた。
そんな当たり前のことさえこれまではしてこなかったような気がした。

これから投函を済ませたら初詣に回ろうと思いながら今これを書いている。
窓からは明るい朝の光が射し込み、熟れた柿の実を何羽ものメジロがつつく様子を間近に楽しみながら書いている。
こんな穏やかな時間がこれまであっただろうか。

大晦日の小雪が元日の御降に、そして晴れに変わった。
今日も良い日になりそうだ...。

by finches | 2013-01-02 09:38 | 記憶


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