991■■ 糠床
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絶妙の味加減を安定維持していた糠床、その味を迂闊にも狂わせてしまい、その味の復活にあれこれ挑んだものの、とうとうその味は戻らず諦め新しい糠床を作ることにした。
新しい糠床を仕込んでちょうど四日目の朝、初めて蓋を開け掻き混ぜ、味を整える試し漬けに入った。

容器はホウロウから『1995年 未熟樽』と墨書されたわが家の木樽に替えた。
蓋の密封度はホウロウに劣るものの、木肌を通して呼吸できるその素材は、冬は温度を保ち夏は下げてくれる、まさに生きている優れものだ。

古い糠床は八朔と八朔の間の固い土を浅く耕してそこに埋めた。
糠床の微生物が今度はいい土を作ってくれる筈だ。
循環型のライフスタイル、心の持ちようで全てを豊かに変えてくえる。

打ち水を終えた庭の小径を眺めながら文字を打つ朝のひと時。
今日も暑くなりそうだが、柿の木の下は涼しい海風が抜けてゆく...。

by finches | 2013-07-14 07:55 | 無題


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