999■■ 心を育んだ小山
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網代に竹を編んだ弁当箱に葉蘭を敷き、そこに炊きたての玄米を軽くよそい、梅干とラッキョウと茄子の辛子漬をのせた弁当を作った。
それにリンゴも一つ添えた。

紅葉はもう終わっているかもしれない、そう思いながらもそれらを手に小春日和の小山に入った。
日々の温泉通いで山の色の変化には気を留めているが、美しい紅葉の瞬間にはなかなか立ち会えないものだ。

子供の頃にこの小山で見た紅葉の美しさが今も頭から離れない。
それは山が最も美しい瞬間に立ち会えた忘れられない体験で、今とは違う眼下に広がる素朴な景色とともに頭に刻み込まれた二つとない心象風景だ。

熟した木の実はまるでルビーのようだし、その極めつけの瞬間はまだこれから訪れるのかもしれない。
紅葉は終わったと決めつけるのはよそう。

人気のない山の斜面で書くブログもたまにはいい。
小鳥が鳴き、赤トンボがやって来て 腕にとまる。
時を経てここは今も大切な場所に変わりない...。


by finches | 2013-11-23 14:58 | 季節


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