何年か前からECOドライブとかアイドリングストップとか言って、地球環境への負荷を低減する取り組みがバス会社で行われている。 この季節だと、出発までエンジンを掛けない車内は蒸し暑く、快適に走っていても赤信号で止まると急に振動が停止したかと思うと蒸し暑い空気がまとわりついて来る。 これもみな、地球環境への取り組みと理解し黙して受け入れている。 そんな中、バス停から離れた場所に停車して出発時間を待つ一台のバスに目が留まった。窓が全て閉められ冷房が入れられたバスの運転席には、涼しそうにそして暇そうな運転手がただ一人座っていた。 民営バスと公営バスにはこんなところにも違いがあるものかと、思わずカバンからカメラを取り出してパチリとやった。 早速この公営バスのHPを覗いてみると、環境にやさしい都営バスとあった。 そして環境にやさしい車両として、CNG (圧縮天然ガス) バスやらハイブリッドバスなど、こんなに種類があるのかと思うくらい何種類ものバスとその台数が書かれ、アイドリング・ストップ &スタート装置付バスに至っては1267台も所有していることが分かった。 ECOへの取り組みとは、今まで使っていた車両を廃棄し新しいECO車両に変えることより、それを使う人間の意識改革が先と思わずにはいられなかった。 廃棄した都バスはロシアやアジアやアフリカに場所を変えて使い続けられ、結局、ECO車両が増えた分だけ地球への負荷は増えている。 今循環型社会を目指すとして行われていることの実態は、この都バスに見られるような悪循環型社会の中でECOという仮面の表面 (おもてづら) だけを見ているに過ぎない...。
by finches
| 2009-06-27 08:23
| 持続可能
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