098■■ Wettstein Bridge
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何十枚かの中から選んだ清洲橋の写真は橋裏を写したものだった。
そのディテールを見ながら頭にはカラトラバの橋が浮かんでいた。

カラトラバを扱った3冊の洋書が手元にある。今ではもっと多くの本が出版されているだろうが、最近は特に新しいものを手に入れたいとは思わなくなった。
しかし、以前はカラトラバの本を見つけると迷わず購入した。まだ探せば、1冊くらいは書棚の中に埋もれているかも知れない。

では、どこが好きなのか。
カラトラバがつくり出す造形が周到な構造解析に裏付けされていることは勿論だが、その発想の原点にあるのは、動物の骨格の流れとその流れの変節点である接点の仕組みを、自然界から導き出しているところだろう。
多くの部材が複雑に絡んでいても、その中に一つとして無駄と装飾により加点されたものは存在しない。
それが、あの、力が大地へと流れるようにアースされる流麗なフォルムを生み出す。

写真は1988年のプロジェクトに見るWettstein Bridgeの模型になる。
偶然にも、スイスはバーゼルのライン川の橋のプロジェクトだ。
同じライン川の橋をモデルにした清洲橋が、このプロジェクトと引き合わせてくれたのかも知れない...。

by finches | 2009-07-24 06:46 | 空間


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