313■■ 小名木川 越中島線鉄橋
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前項の小松橋から小名木川を更に東に進むと横十間川と交差する。
現在この交差部にはクローバー橋という名の珍しいX型橋が架かり、まるで川のスクランブル交差点のように自由に行き来ができる。
また、この横十間川の小名木川以南は親水公園として整備され、取分け仙台掘川までの間は手漕ぎボートで川面から町を眺めることができ、ちょっとお江戸の猪牙舟気分が味わえる筆者お気に入りのオアシスでもある。
但し、この間にある橋は全て新しいものに架け替えられていて、復興橋梁が一本も残されていないのは残念だが。

小名木川も横十間川を過ぎると橋と橋との間隔が随分と広くなるが、これはかつて横十間川以東では一本の震災復興橋梁も架けられていない名残かも知れない。
因みに、復興小学校も横十間川以東には建設されていない。

横十間川を過ぎて小名木川で最初に目にするのが写真の越中島線鉄橋で、遠くからでも他のトラス橋とはどこかプロポーションが違っていることに気付かされる。
そして近付くにつれ、それは鉄道橋であることによる上弦材の高さの違いのせいだと分かってくる。

この鉄橋の傍にはかつて小名木川駅があった。
小名木川駅は昭和4年に建設された越中島線の貨物専用の水陸両用駅で、まだ船による水上輸送が中心の時代にあって、新しい鉄道輸送との共存共栄が始まろうとしていた時代の象徴であった。
その小名木川駅も鉄道輸送からトラック輸送へと時代が変貌を遂げた中で、ひっそりとその役割を終え10年前に廃止された。
そしてその広大な跡地は再開発されることもなく、まるで放棄されたかのようであり、越中島線の錆の浮いた鉄橋は何時通過するか知れない貨物列車を静かに待っている...。





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by finches | 2010-03-21 06:43 | 時間


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