369■■ 空と睡魔

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日曜日に1040キロを車で移動した。
早朝の出発だった為に流石にブログを書くのは断念した。

車窓の景色と音楽と騒音だけの単調で退屈な旅、出発の時にリセットした距離計は100メートルおきに数字を刻み続けるが、1040キロともなるとこれを1万400回繰り返すことになる。
当然睡魔との戦いがどこかで待っているのは必至で、200キロを越える毎に休憩しようと先ずは先手を打ってその予防から開始した。

上手い具合に201キロポイントで最初の休憩と朝食を済ませた。
見覚えのある景色や聞き覚えのある地名が次々に後ろに遠ざかる中、只ひたすら走り続け次の550キロポイントでは休憩と昼食をとった。

そして、とうとうその時がやってきた。
一旦睡魔が襲ってくるともうどうにもならないもので、少し危険も感じ始め600キロポイントで仮眠を取ろうと車を止めた。
その時木陰のベンチに仰向けになって撮ったのが上の写真で、桜の若葉の間からは白い雲と青い空が裁断されたように無数に覗いていた。
これだけの桜の葉があればどれだけの数の桜餅が作れるだろうと考えたからいけない、もう仮眠どころではなくなり睡魔だけが消えずに残った。

こんな時の為にと、家人から出掛けに渡された小さなバッグを開けた。
アクエリアス、ボルヴィック、濃縮ウコン、リポビタンゴールド、焼き菓子3個、あったあった、眠気スッキリガム「BLACK★BLACK」、眠気止めドリンク「強強打破」、そして、超刺激「目覚まシート」。

この「目覚まシート」で目の周りを拭くと眠気もスッキリ、さっきまでの睡魔も何処へやら残り400キロに照準を合わせて快調に出発した。
そして家人の出掛けの言葉を思い出しながら、最初にこれを使えば良かったとつくづく思った...。

by finches | 2010-05-17 06:24 | 嗜好


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